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一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構

幼児教育実践学会

幼児教育実践学会

第17回幼児教育実践学会 口頭発表 企画趣旨概要一覧

2026年8月21日(金)9:00~10:30/11:00~12:30

口頭発表【Ⅰ】 9:00~10:30

Ⅰ-1 研修俯瞰図番号F1
北海道地区:中山敦子(大地太陽幼稚園園長)、前園和寿(大地太陽幼稚園教頭)、髙橋春香(大地太陽幼稚園主任)、平野良明(札幌国際大学名誉教授、北海道教育委員会幼児教育推進センターアドバイザー)
テーマ:自然生態系ネットワーク保育から芽生える初発の感覚と繋がる架け橋期の育ち~保・幼・こ・小教員の共通体験と架け橋期の教材開発~
継続研究発表である。架け橋期を見通す実践事例の紹介と提案であり、幼・小教員による共通体験、ワークショップを踏まえた質の高い教材開発を目的とする。エゾリスが冬に蓄えておいたドングリから森の木が生まれたこと。雪融けの水を根っこからたっぷりと吸い上げ、葉をそよがせる高木。森は生きものの命を育み、やがて土に還る。子ども達の遊びの中で「やってみたい」を引き出しながらのビオトープ作り、乳幼児期の「初発」からの育ちにも注目しながら小学校以降の豊かな教科学習の芽に気づく。
Ⅰ-2 研修俯瞰図番号B2
関東地区(埼玉県):関山典央(杉の子幼稚園園長)、清水毬絵(杉の子幼稚園学年主任)、細川あやな(杉の子幼稚園教諭)、久保田隆範(共栄大学専任講師)
テーマ:心のゆとりは保育のゆとり~欲張りな私たちの働き方改革~
「心のゆとりは保育のゆとりにつながる」を合言葉に、まずは長時間労働を防ぐ職場の環境作りを目指し、業務内容の整理や役割分担の工夫に取り組んだ。働き方の改善が進む中で、次第に保育にもゆとりが生まれ、「子どもたちの保育時間を豊かにするためには」「保育の質を高めるにはどうしたら良いか」と、自園の保育の在り方を問い直すきっかけにもなった。本発表ではこれまでの具体的な取り組みとその成果、今後の可能性について述べる。
Ⅰ-3 研修俯瞰図番号E4
神奈川地区:田中健介(綾南幼稚園園長)、田島大輔(和洋女子大学助教)
テーマ:「学びを園内にどう持ち込むか?」~研修・外部園見学の学びを自園の環境に落とし込む~
当園では保育をよりよくするため、講師による園内研修や外部園見学を職員全員で取り組み始め、数年が経過した。しかし、外部から持ち込まれる学びは形だけ取り入れても一時的な変化にとどまりやすく、園の文化として根付かせるには工夫が必要である。そこで今回は、研修や見学から得た学びを生かして取り入れた、作って遊ぶ環境(製作遊び)を中心とした環境構成と、そこから生まれた子どもや担任の姿に着目し、外部での学びを自園の保育の質向上につなげる工夫について考えていきたい。
Ⅰ-4 研修俯瞰図番号B6
近畿地区(京都府):川名ミカ(菊の花幼稚園副園長)、森下里香(菊の花幼稚園主任)、細見梓(菊の花幼稚園主任)、岸下歩(菊の花幼稚園主任)、吉岡優佳(菊の花幼稚園主任)、中橋美穂(大阪教育大学教授)
テーマ:先生たちが自分の思いや目標に向かって保育に取り組む姿を目指して~担任保育者の振り返りを支える主任の語りを検証する~
菊の花幼稚園では、新卒・転職それぞれのキャリアで入職する保育者が、園で過ごす時間が様々な1~5歳児に関わり活躍している。保育者に求められる保育スキルや担当する心もちは、毎年の配置により異なるが、それを保育者としての自信や力量形成につなげたい。そのために、各自が目標を立て、主任がその取り組みを支える事を目的としたPDCAサイクルを開始した。実際に話し分析した結果を基に、一人一人の保育者の経験や良さを実践に活かす振り返りの在り方について考えたい。
Ⅰ-5 研修俯瞰図番号F1
中国地区(岡山県):永宗智子(敬愛幼稚園、第二敬愛幼稚園園長)、山地菜南子(第二敬愛幼稚園教諭)、永宗愛智(第二敬愛幼稚園教諭)、山本房子(中国短期大学准教授)
テーマ:ともに育む遊びと学び~なに?なぜ?ためしてみよう!しらべてみよう!~
本園では瀬戸内海に面した豊かな環境を生かし、子どもたちが「なに?」「なぜ?」と興味や関心をもって取り組めることを大切にしている。例えば、浜で見つけた骨をきっかけに、自分たちで調べたり試したりするなど、興味から学びへとつながる姿が多く見られた。これらの幼児期の主体的な学びの姿を小学校と共有し、園と小学校が互いの視点から話し合うことを大切にしながら連携を進めてきた。20年近く交流を続けてきた地域の小学校との幼小接続の取り組みについて、その成果と今後の展望を報告する。
Ⅰ-6 研修俯瞰図番号F3
大阪地区:杉本圭隆(むつみこども園園⻑)、籔内恵⾥(むつみこども園保育教諭)、⾦⼭玲⼦(むつみこども園保育教諭)、児⽟弥佳(むつみこども園保護者)、⽥辺昌吾(四天王寺⼤学准教授)
テーマ:こどもも⼤⼈も今を⽣きる。そんな町をつくる。
⼤阪の下町にあるむつみこども園。⼀⼈ひとりが⾃分らしくあるために、互いを尊重し、暮らしと向き合っている。こどもがつくった絵本を町の中で販売したり、地下アイドルとこどもたちが同じステージに⽴ったり。園での暮らしが、いつの間にか町にはみ出していった。保育と町づくりはつながっている。そう実感する中で、園の枠を超えて⼈と⼈をつなぐ場として「むつみ町内会」が⽴ち上がった。こども園って、実は町の中でおもしろい存在になれるかも。⼀緒に考えてみたい。
Ⅰ-7 研修俯瞰図番号E5
北海道:丸谷雄輔(認定こども園札幌ゆたか幼稚園園長)、米田巴江(認定こども園札幌ゆたか幼稚園学年主任)、小川久恵(札幌国際大学短期大学部教授)
テーマ:保育を共に創るとは~みんなが幸せになる共同体を目指して~
私達は、共同体とは『様々な人が繋がり合うことを基盤として成り立つもの』だと考える。安心や信頼感のもと、互いの想いや考えを尊重し、園として大切にしたい子どもの姿をイメージしながら保育を営んでいる。豊かな保育を創り上げるために年長児の1年間を振り返り、保育者が意識したかかわりや子どもの育ちを見取る眼差しに注目することを通して、園にかかわる全ての人が幸福感で満たされる保育の道標について考察していきたい。
Ⅰ-8 研修俯瞰図番号D3
福井県:佐竹了(仁愛女子短期大学附属幼稚園園長)、吉田朋美(仁愛女子短期大学附属幼稚園主幹教諭)、木下奈々美(仁愛女子短期大学附属幼稚園学年主任)、野田裕実子(仁愛女子短期大学附属幼稚園医療的ケア児看護師)、増田翼(仁愛女子短期大学教授)
テーマ:インクルーシブ教育は幼稚園から
話すことも歩くことも出来ない医療的ケア児と3年間を共に過ごした子ども達の成長は、保護者から地域へと広がるインクルーシブ教育の実践となった。次に迎えた医療的ケア児は心臓病を抱え、入園するまで病院と家庭で過ごし、同世代との関わりがほとんどないまま育ってきた。幼稚園という集団の中で関わりを重ねることで、医療では成し得なかった限界を超える目覚ましい力を獲得していく姿が見られた。こうした実践を通して、幼稚園教育におけるインクルーシブ教育の社会学的アプローチの可能性を探る。
Ⅰ-9 研修俯瞰図番号D2
兵庫県:亀山秀郎(認定こども園七松幼稚園園長)、安本親之(認定こども園おしお幼稚園園長)、山田元(宮前つばさ幼稚園園長)、瀧川光治(大阪総合保育大学教授)
テーマ:園の実践から読み解く子どもの科学する心
発表各園は、子どもたちが自ら人や自然、もの、出来事と様々にかかわるくらしの中で、豊かな感性が育まれ、主体的に遊ぶ楽しさ、学ぶ楽しさを味わう体験を通して創造性の芽生えが育まれる保育を実践している。その実践における科学する心の捉え方は、日常の保育実践、子どもの興味・関心からの実践、プロジェクト型保育の実践等それぞれである。本発表では、実践からの読み取り方を共有し、後半には、参加者と実践写真を持ち寄り、科学する心を一緒に読み取るグループワークを行いたい。
Ⅰ-10 研修俯瞰図番号F1
山形県:風呂哲平(南山形幼稚園副園長)、尾形亜希子(南山形幼稚園主幹教諭)、横沢優美(南山形幼稚園主任)、岩﨑巧(桃山学院大学非常勤講師、森のあそびば はれのちはれ代表)
テーマ:幼児教育における「価値を創造する力を育む」ために~子ども×幼稚園×地域~
生成AIが私達の生活の一部として更に浸透が進む昨今、未来を担う子ども達が環境や人と能動的に関わり、何を学び、創造する力をどう育んでいくかを問いに、これまでの当園の活動を振り返ってみた。その中で「新たな発見や喜びを生み出す力・自ら関わろうとする力」に重点を置き、地域資源(人・場所・文化)を充分に活用しながら、多様な体験を通して、地域と子どもと幼稚園の関わりを深めることによって、子ども達の遊びや人への興味関心がどのように変化していくのか実践を基に探っていく。
Ⅰ-11 研修俯瞰図番号E4
佐賀県:田中綾子(佐賀女子短期大学付属ふたばこども園副園長)、小松美寿々(佐賀女子短期大学付属ふたばこども園保育教諭)、橋満紗綾(佐賀女子短期大学付属ふたばこども園保育教諭)、名倉一美(佐賀大学准教授)
テーマ:小さな「できた」の積み重ねから「やってみたい」が動き出す~日々の遊びを自信に変え、挑戦を楽しめる子どもを育てる~
本園は「あそびは学び」の理念に基づき、子ども主体の保育を行っている。保育者は子どもの実態をふまえながら、日々の遊びの中で子どもの小さな「できた」「おもしろそう」につながるような関わりを心がけている。今回は、5歳児の1年間の遊びや園行事の実践例から、「やらない」「できない」と言っていた子どもたちが、「やってみよう」と挑戦するようになった育ちについて環境構成の視点から考える。
Ⅰ-12 研修俯瞰図番号E4
京都府:松原静華(泉山幼稚園学年主任)、春原杏利(泉山幼稚園教諭)、篠﨑真海(泉山幼稚園教諭)、津田純佳(京都女子大学客員教授、合同会社みりおらーれ代表、アトリエリスタ)
テーマ:子どもは表現で世界を探究する~糸の中のひみつ~
近年、幼児教育において素材との対話を通した探究的学びへの関心が高まっている。本発表は、アトリエ探究活動において子どもが素材と出会い、世界を読み取り表現していく過程を報告するものである。シムラフクミの草木染め絹糸を素材とし、子どもの言葉や表現、デジタル記録を含むドキュメンテーションをもとに実践を分析した。子どもは糸の中に「ひみつのかたち」を見いだし、多様なイメージをうみだしていった。素材・表現・記録が相互に作用することで、幼児の探究がどのように広がるのかを考えたい。
Ⅰ-13 研修俯瞰図番号B4
大阪府:平林祥(ひかり幼稚園主事)、田中真一(追手門学院幼稚園園長)、松田惇生(豊中文化幼稚園主事)、天野玲貴(東豊中幼稚園理事長)、水谷豊三(大阪教育大学元非常勤講師)
テーマ:私立幼稚園等で理念や思いを教職員や子ども、保護者と共有し具現化するための実践
一般社団法人大阪府私立幼稚園連盟では、設置者や園長などトップリーダーの幼児教育と経営におけるリーダーシップとマネジメントの具体的な取り組みに焦点を合わせ、幼稚園等の質向上を目指してOPARK(オパーク)を開発してきた。本発表では、サブスケール1「⽅向づけのリーダーシップ」に焦点を合わせて、[園の理念や使命、ビジョン、⼤切にしていること]を各園でどのように明示(文書やイメージ)化し、保育者や保護者あるいは子どもと共有し、それを具現化しているかの事例を発表する。
Ⅰ-14 研修俯瞰図番号E7
ECEQ®・評価チーム:輿水基(阿久根めぐみこども園園長)、櫻井喜宣(さくらい幼稚園園長)、伊藤ちはる(福島めばえ幼稚園副園長)、船瀬紗代子(西須磨幼稚園副園長)、森本将行(高松短期大学講師)
テーマ:ECEQ®の実施とECEQ®コーディネーター経験を通した学びが、自園の園内研修およびチーム形成へどのように還元されているか
ECEQ®は、園内研修や公開保育を含む5STEPプロセスを通して、幼児教育の質向上と自己評価・学校関係者評価を支援する。本発表では、自園におけるECEQ®の実施およびECEQ®コーディネーターとしての学習・実践経験をもとに、保育者間のカンファレンスや計画・実践・評価の過程において、それらの学びがどのように園内研修やチーム形成に還元されているかを事例的に検討する。あわせて、参加者との意見交換を通して知見を共有し、実践的理解を深める。
Ⅰ-15 研修俯瞰図番号E5
北海道:司馬政一(幼保連携型認定こども園せいめいのもり園長)、豊岡なな(幼保連携型認定こども園せいめいのもり教頭)、坂本綺夏(幼保連携型認定こども園せいめいのもり主任)、田中住幸(札幌大谷大学短期大学部教授,学科長)
テーマ:新人も楽しかったと言える行事を考える
運動会や発表会といった行事において、子どもの育ちを大人が『評価』する場からの脱却を図り、大人たちが子どもの育ちを『共感』する場に変えるべく議論してきた。その後コロナによって通常の行事ができない状況が、そもそもの行事の意義を深く捉えるきっかけとなり、現在に至った。幼保連携型認定こども園教育・保育要領第1章総則第2節2(3)にある通り、生活の自然な流れの中で生活に変化や潤いを与え、園児が主体的に楽しく活動できる内容に焦点を当て、皆さんと考える機会としたい。

口頭発表【Ⅱ】 11:00~12:30

Ⅱ-1 研修俯瞰図番号E5
東京地区:関岡貴之(多摩みゆき幼稚園園長)、杉本育美(光明幼稚園園長)、畔田世紀子(光明幼稚園学年主任)、當麻祐子(麻の実幼稚園園長)、加藤南佳(麻の実幼稚園教諭)、高橋健介(東洋大学准教授)
テーマ:子どもの遊びの深まりや学びにつながるサークルタイム―子どもそれぞれのよさや可能性を認め合う場として―
子どもの遊びが継続しながら深まり、学びにつながっていくためには、サークルタイムでそれぞれの遊びを振り返ることが必要である。さらに、サークルタイムでは子どもそれぞれの多様な遊び、遊びの中での工夫やこだわりなどを伝え合うことで、お互いのよさや可能性を認め合う場になり得るのではないだろうか。本研究では、遊びとサークルタイムの場面を動画で記録し、その動画による保育者と研究者とのビデオカンファレンスを通して、遊びの豊かさやその子どもらしい育ちや学びにつながるサークルタイムのあり方について検討していきたい。
Ⅱ-2 研修俯瞰図番号F1
東北地区(岩手県):藤原奈央(ふたば認定こども園横川目こども園園長)、奥田修史(盛岡大学助教)
テーマ:「生きた架け橋プログラム」のための理念の共有とその方策~園と小学校の連携の変遷を振り返る~
当地区の幼保小の架け橋プログラムが、小学校と相互性、互恵性を持ちながら、比較的スムーズに進むことができた理由、背景は何だったのか。文部科学省による架け橋プログラムの推進をきっかけに、様々な交流会、協議の実践に繰り返し取り組んできた。それまでは形骸化しつつあった連携が、自分達の地区の「生きた架け橋プログラム」になった軌跡の振り返りから、その連携を支えた理念の共有プロセスや今後の課題などを析出し、持続可能な「生き続ける架け橋プログラム」となるための方策を探る。
Ⅱ-3 研修俯瞰図番号F1
四国地区(高知県):板原香織(土佐幼稚園園長)、若瀨真侑(土佐幼稚園教諭)、村田有子(土佐幼稚園教頭)、竹内日登美(高知大学教授)
テーマ:子どもが育つ家庭や地域
現代社会において地域、大人同士の交流の場も少なくなり、保護者が孤立してしまう傾向がみられる。本園でも、コロナ禍以降、当たり前にあった地域との交流や大人同士の関わりが希薄になった。子どもを中心として、保護者や地域との相互に共感しあえる関係性を再構築していくには幼稚園の役割は大きい。「子どもと一緒に親父も楽しむ!」をスローガンに掲げ、今年26年目を迎えるおやじ組と、地域の人々との交流体験の中から子ども、大人、地域が繋がり、また温かな関係性を構築していく様子を一部抜粋し、今回の提案としたい。
Ⅱ-4 研修俯瞰図番号E4
東海北陸地区(長野県):新増由香(上田短期大学附属幼稚園園長)、栁沢さやか(上田短期大学附属幼稚園教諭)、髙橋彩乃(上田短期大学附属幼稚園教諭)、須永剛司(東京藝術大学名誉教授)
テーマ:園庭に「築山」つくったら… ~自分たちで「場をつくる」ことから学んだ保育の視座~
数年前の園舎建て替えで、りっぱな遊具の置かれた広い園庭ができた。あたり前のように、それら遊具の利用が、子どもたちの「遊び」となる。遊具に備わった「遊びの機能」が、むしろ子どもたちの遊びを規定しているのではないかと気づく。そこから「園庭を、子どもが自分たちの遊びを創造する場にしたい!」そんな構想が膨らむ。2025年度、子どもたちと私たちが始めた「遊びの生まれる場:築山づくりプロジェクト」と、そこに生まれた子どもたちの「遊び」と、私たちの新たな「保育観」の形成を報告する。
Ⅱ-5 研修俯瞰図番号D1
九州地区(宮崎県):田實美幸(天竜幼稚園副園長,主幹教諭)、上田淳子(天竜幼稚園副主幹教諭)、安達譲(大阪教育大学非常勤講師)、水上茜(学校法人ひじり学園研究員)
テーマ:共主体の園づくりに向けた実践と変容
「ともに」と「主体性」を大切にした教育方針のもと、保育を実践しているが、認定こども園への移行に伴う職員数の増加や勤務形態の多様化により、教育・保育方針の共有が十分に図られているかという課題が見えてきた。そこで本発表では、職員同士の対話や研修を重ねながら、「主体性」について学びを深めていく過程を通して、子どもの育ちや保育者の保育観、仕事に対する意欲やチームワークがどのように変容していくのかを見ていきたい。また、共主体の園づくりを進めていくうえで必要な視点や、具体的な取り組みについて整理し参加者とともに考察を深める機会としたい。
Ⅱ-6 研修俯瞰図番号B2
北海道:伊藤未来(恵庭幼稚園教諭)、渡邉尭宏(北海道文教大学准教授)、井内聖(北海道文教大学客員教授)
テーマ:同窓会アンケート結果からみる自園の保育と変遷
小1・小4・中1の同窓会を始めて、約10年が経つ。同窓会にて、卒園児に園独自のアンケートをとってきた。そのアンケートの集計結果から見えてきた、恵庭幼稚園の教育が卒園してからも小学校生活で活きている証を詳しく突き詰めていく。また、そこから恵庭幼稚園の約10年間の保育の変遷(主体性と遊び中心を主にした10年間の変化)を振り返ると共に、同窓会の重要性を紹介していきたい。
Ⅱ-7 研修俯瞰図番号F2
大分県:野尻隼輝(認定こども園ひまわり幼稚園主幹教諭)、衞藤眞悠理(認定こども園ひまわり明野幼稚園保育教諭)、川原恒太郎(認定こども園ひまわり幼稚園園長)、永田誠(大分大学准教授)
テーマ:預かり保育は預かる保育?~「寂しい」から「楽しい」預かり保育~
預かり保育を必要とする家庭は年々増加し、当園でも約半数の子どもが利用している。午後は家庭や地域での生活を踏まえ、ゆったりとした時間を大切にしているが、担任や友だちが変わることへの戸惑いや寂しさから涙を流す姿も見られる。幼稚園の強みを生かし、長時間在園を前向きに捉え、安心して楽しく過ごせる特別な居場所となる預かり保育の質の向上・充実につながるよう皆様と考えていきたい。
Ⅱ-8 研修俯瞰図番号E4
青森県:河原木祥子(八戸学院聖アンナ幼稚園教頭)、工藤真澄(八戸学院聖アンナ幼稚園主幹教諭)、笹山美樹(八戸学院聖アンナ幼稚園教諭)、外舘千尋(八戸学院聖アンナ幼稚園教諭)、差波直樹(八戸学院大学短期大学部教授)、本吉好(八戸学院大学短期大学部准教授)、泉水朝宏(八戸学院大学講師)
テーマ:子どもの育ちに適った運動環境を考える
本園は、モンテッソーリ教育を核として毎日の教育活動を行っている。子どもを取り巻く人的・物的環境を整えることに力を注ぐものの、運動面に関する環境についての難しさを感じていた。今回、子どもたちの動きを定点カメラで撮影し動きを分析することで、園庭やホールでの動きを認識できた。子どもが自ら選択し喜んで遊ぶ中で幼児期に育みたい基本動作を体験できる環境を探っている。住宅街に立地する園舎・園庭にどんな可能性があるのか、皆さんと共に語り合いたい。
Ⅱ-9 研修俯瞰図番号F2
大阪府:武田愛子(あけぼの風の森保育園園長)、福島美由紀(豊中あけぼのこども園看護師)、原田大輔(桃山学院大学教授)
テーマ:地域子育て支援(初めて子育てする母親に向けて)~0歳児期の愛着形成「BP1プログラム」の取り組み~
子育て環境や親の価値観は時代と共に大きく変化している。現在は、親になるまでに子どもの育ちや育児について学ぶ機会がほとんどなく、産後鬱や虐待も社会の大きな課題である。親が子育てする人生をイキイキと過ごすためには、子どもの成長発達や関わり方を学ぶような「親支援プログラム」が必要と考え、当法人は子育て支援で「BP1プログラム(初めて子育てする母親対象)」を実践してきた。これまでの実践からその効果を検証し、次世代に向けての課題や園が担う子育て支援のあり方を考える。
Ⅱ-10 研修俯瞰図番号E7
大阪府:安本照正(認定こども園えぴーく幼稚園理事長)、邨橋智樹(大阪総合保育大学非常勤講師)
テーマ:育ちの記録
評価指標のない幼児教育において、何を軸として保育計画を行うのか?「集中している」「主体的に取り組んでいる」「協力している」様子がたまたま見られることと継続して見られることの違いは育ちの何が異なる事なのか?それを言語化できなければ、「ドキュメンテーション」はコメントの多い「思いでアルバム」でしかなく、幼児教育は再現性のないものになってしまいかねない。しかし、教諭たちは子どもの状態に合わせた保育計画を作り、環境を整え、「育ち」を確保している。この超人的で不可思議な現状について、保育計画と観察記録、育ちの記録を全てデータ化し、こどもの育ちに合わせた、再現可能性の高い「仕組み」としての幼児教育の在り方を検討した。
Ⅱ-11 研修俯瞰図番号E4
宮崎県:伊東みゆき(日南幼稚園副園長)、弘田みな子(平安女学院大学准教授)
テーマ:幼児のデザイン思考を育む食育を通じた実践
年少児が自らデザインした「カフェメニュー」をもとに、実際に「にじいろカフェ」を地域に開くまでの過程を明らかにする。食べ物という身近な対象を手がかりに、イメージを思い描き、保育者とともに形にしていくプロセスに、幼児のデザイン思考の芽生えを見出した。特に、現場保育者が実践に生かせるよう、具体的な保育計画や進め方、子ども達と保育者の共主体的な援助の工夫、フィードバックの在り方に焦点を当てて報告する。
Ⅱ-12 研修俯瞰図番号B6
兵庫県・大阪府・京都府:阿部能光(認定こども園いぶき幼稚園園長)、北島孝通(庄内こどもの杜幼稚園園長)、北村佐智子(自然幼稚園副園長)、上田敏丈(名古屋市立大学教授)
テーマ:トップリーダー層によるチームづくりとミドルリーダーの育成
昨年、保育と仲間作り研究会リーダープロジェクトチームは、トップリーダー同士がトップ・マネジメントの実践や悩みについて語り合い、学び合う場づくりについて発表した。今回の発表では、「子ども主体の保育を目指す園において、トップリーダーがチームやメンバーの状況に応じてどのようなミドルリーダー像を描き、その育成や役割にどのように関わるのか」について、各園の実践発表をもとに検討する。
Ⅱ-13 研修俯瞰図番号E5
神奈川県:渡邉結(初音丘幼稚園園長)、福島美幸(初音丘幼稚園主任)、井ノ口瑶(初音丘幼稚園学年主任)、長南ひなた(初音丘幼稚園学年主任)、仁藤喜久子(玉川大学准教授)
テーマ:子どもたちの声って面白い!〜子どもたちの姿からクラスの活動を見直してみよう〜
一斉活動はもう古い!って、最近の保育の風潮にないだろうか?そもそも、一斉保育、自由保育ってなんだろう?当園は「あそびを大切にした保育」と言い続けてきたけれど、本当にそこに子どもたちの“やってみたい”はあるのだろうか?このような日々の疑問から、保育をカテゴリー分けされた用語にとらわれず、まずは目の前の子どもたちの姿から保育を考え、いろいろなクラスの活動のあり方に挑戦してみた。当園の保育改革の中での試行錯誤の過程から、子ども主体の保育をみなさんと改めて考えていきたい。
Ⅱ-14 研修俯瞰図番号B1
兵庫県:岩﨑巧(森のあそびば はれのちはれ代表)、藤本若菜(兵庫大学短期大学部講師)、阪本満(関西保育福祉専門学校講師)、鈴木正敏(兵庫教育大学大学院教授)
テーマ:「保育実践者のセカンドライフとしての養成校教員はバラ色?それとも…!?~伴走者としての役割を目指して~」
保育実践を続けていた保育者が、ある日、違和感をもった。「果たして、自分はこのままでいいのか…」養成校教員という道を選んだ元保育実践者3人が、自らの経験を振り返り、そのリアルを語り合う。保育実践者が養成校にいることによって、学生への学びや現場へのつながりに、どのような影響を与えることができるのか。また、その必要性や意義はどこにあるのかを、元保育実践者としての経験をもとに探っていく。本研究が、セカンドライフを考える保育実践者にとって一つの示唆となるとともに、保育者養成と保育現場とをつなぎ、双方の質を高め合うことを考える契機となればと考えている。
Ⅱ-15 研修俯瞰図番号E7
広島県:中丸創(かえで幼稚園園長)、石本純子(かえで幼稚園主幹教諭)、小林あゆみ(かえで幼稚園教諭)、上田敦子(かえで幼稚園教諭)、石川愛子(かえで幼稚園教諭)、豊田順子(かえで幼稚園教諭)、濱田祥子(比治山大学准教授)
テーマ:自分たちの保育を振り返ること〜「かえで幼稚園Q&A」制作を通して〜
自分たちの保育を振り返ることが保育者にとって最も学びとなることに疑いはないだろう。だが、その具体的なやり方や意義についてはまだまだ明瞭でないことが多い。本発表において我々は、自園において進行中の「『かえで幼稚園Q&A』制作プロジェクト」を取り上げることとする。保護者向けの冊子である『Q&A』の制作において学んできた過程を紹介しつつ、それが保育の振り返りにとって果たす役割や、そもそも保育の振り返りをすることの意義はどのようなものかということについても考えていきたい。
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